slowly life 〜読書、美術館巡り、ワイン、コーヒー〜

気ままに日頃考えていることを文章にまとめるブログ。

認知バイアス事典 認知科学② フォルス・メモリ スリーパー効果 心的制約 機能的固着 選択的注意 注意の瞬き 賢馬ハンス効果 確証バイアス 迷信行動 擬似相関




前回の続き
認知科学の分野から10個まとめてみる。


認知バイアス事典 認知科学① ミュラー・リヤー錯視 ウサギとアヒル図形 ゴムの手錯覚 マガーク効果 サブリミナル効果 吊り橋効果 認知的不協和 気分一致効果 デジャビュ 舌先現象 - slowly life 〜読書、美術館巡り、ワイン、コーヒー〜


認知行動学のバイアスは生活に浸透されているようで、知っている内容が多かった。
これ聞いたことがあるなというバイアスの名前を確実に覚えたい。


フォルス・メモリ
実際に経験していない事柄を経験したかのように思い出す現象のこと。虚偽記憶、あるいは過誤記憶とも呼ぶ。


フロイト精神分析 記憶回帰療法が用いられなくなった理由。
セラピーを通して思い出された記憶は本当に抑圧された記憶だったのだろうか?フォルスメモリだったかも知れない。


目撃証言の信憑性
記憶の汚染
見聞きしたことの記憶がそのまま正確に保たれてるとは限らない。
後から与えられた情報によって全く新しい記憶が作られてしまうから。
膨大な情報に触れる現代人はこのような記憶の汚染に触れる機会が増えている。


仕事でインシデントなどが発生すると、過去の記憶を遡って報告するが、事実を話しているようで、そうではない感覚に陥ることがある。
自分の正当性を証明するために記憶を捏造して、説明している。
報告を受ける側も、それらの可能性を考えながら話を聞いて真の原因を見つけていくのだが、本当に難しいことである。



スリーパー効果
信頼性の低い情報源から得た情報によって、当初は意見が左右されなくても、時間の経過とともに意見や態度は変容すること。


スリーパー
行動すべき時まで一般人のふりをして暮らすスパイのこと。
時間の経過とともに記事の内容は覚えているが情報源を忘れてしまう状態にあることが原因。


現在社会、SNSなどで流される情報の中にスリーパーが隠されている可能性がある。
自分の発する噂話、何気ない呟きに気をつける必要がある。



心的制約
人の問題解決を阻む無意識的な先入観のこと。


新しいアイデアが全然浮かんでこない時など、心的制約が邪魔しているのかもしれない。
業務改善をするにはどうすれば良いかと考える際も、どうせ変わらないよっと思ってしまいがちである。


本書では、視点を切り替えて新しいひらめきを得るためにはぼんやりリラックスする時間が大切だと言っている。
ぼんやりの必要性は思い当たる節がある。
家庭内の色んな問題も、ぼんやりした後解決に向かえるようにしていこう。



機能的固着
ある物の使い方について、ある特定の用途に固執してしまい、新たな使い方について発想が阻害されること。


ペットボトルの使い道について考える。
本来の機能(液体を入れるもの)に引きずられてそれ以外の使い道が思いつけなくなってしまっている状態。
何かアイデアを出そうとするものの、なかなか思いつかない。



選択的注意
周囲のざわめきの中でも特定の話者の言葉だけを聞くことが可能なように、多くの情報の中から必要なものを取捨選択すること。


選択されなかった情報に対しては比較的大きな変化があっても気づきにくい。
(変化盲)
スマホのながら運転などの危険性もこのバイアスから説明できる。



注意の瞬き
注意を払わなければならない対象が短時間内に複数現れるとき、後続のものが見落とされがちになる現象。


注意資源には限界がある。
これもながら〇〇の危険性を説明できるバイアスである。



賢馬ハンス効果
人や動物が何らかのテストや検査を受ける際、検査者の挙動から「望ましい答え」を察知して回答すること。


教育の場でも、無意識に期待をかけた子に対して助力や特別なあたたかい働きを行い、そのおかげで成績が伸びることもある。
ジェンダー観や偏見も反映しうる。
理科の先生が男子とのやりとりが多いなど。


これを応用させて、家事もしっかり手伝ってくれるスーパー夫に変身させたいなぁ。



確証バイアス
自分の考えや仮説に沿うような情報のみを集め、仮説に反するような情報は無視する傾向のこと。


人間を判断する時もこのバイアスがかかってしまう。
物事にはあらゆる多面性があるから。
SNSでフクロウの飼育情報を集める際もここバイアスに陥っていたと思う。
情報収集する際は頭の切り替えが大切だなと思う。



迷信行動
偶然起きた2つの別々の出来事を、因果関係があるかのように捉えてしまうこと。


運やらツキやらは確率に過ぎない…。
これは実感することが多数あって、期待しないに尽きる。
ただ、何も叶わなくても、神社や寺への参拝はしているなぁ…。
これは御朱印集めという趣味にすぎない。



擬似相関
直接的な関連がない2つの事象を、それぞれと関連する第3の要因の存在に気づかずに、因果関係があるように見えてしまうこと。


アイスの売り上げが上がると、溺水事故が増える。
ここには気温の上昇など要因も考えなくてはならない。


日本の平均株価が上がったから景気が上がったと言う判断するのではなく、円安などの要因も考えなければならない。


数字を使った分析をする際は、他の因果がないか考える必要がある。



認知行動学のバイアス、20個終了!!!
この本は最後の章に!
社会心理学の分野からバイアスを見てみよう!