町田市立国際版画美術館 出来事との距離 -描かれたニュース・戦争・日常
最近、何かの予定が入った日は、その周辺の何らかの行ったことのない施設に行ってみるということにハマっています。
町田駅付近で予定があったため、以前より気になっていた版画美術館へ行ってみました。
芹が谷公園内にある美術館、行くまでに自然が沢山あり、日常生活との隔離感が味わえます。
町田駅から徒歩10分ほどかかります。
初めて行くので普段どのような展覧会をやっているのかわかりませんが、今回の展覧会では、各時代に表現されたニュース(時事に関するもの)を集めています。
「出来事との距離」
時代によっては、真実をそのまま絵にすることができず、何か故事になぞらえたりして、訴えているものもあります。
また、自身が経験したものを時間をかけて、本質に迫る作品を作り上げていくなど、様々なものが見られます。
作品は撮れない物が多かったのでメモ程度に気になった作者の名を上げていきます。
今後注目していきたいと思います。
郭徳俊
在日朝鮮人の作家。
TIMESの表紙に自身の顔半分を重ねた作品がある。
石井茂雄
オノヨーコは従姉妹 28歳という若さで亡くなっている。
暴力的な絵が印象的。
浜田知明
20代の時に体験した戦争を題材にした作品が多い。
「戦争の残酷さや悲惨さ、軍隊の野蛮さや愚劣さを描きたい」
100歳まで生きていた。
馬場檮男(かしお)
リトグラフを使って、サーカスや遊園地をモチーフに、独特な不思議世界を描き続けた。物語性あふれる作品が多い。
現代の画家
松元悠(はるか)
ある事件について、その事件のあった場所に直接行き、当事者の姿を自画像で描いている作品が多いです。
現在、NHKの朝ドラでも話題になった石版印刷(リトグラフ)の作品もありました。
シュールな絵
「タダライオン」
無料で譲渡された(動物園同士で)ライオン
作者自身が何を思って描いたのか、検討がつきません。
この作品を通して、フクロウの譲渡について思いを馳せました。
雛時期は高額で売買されるフクロウも、歳をとってお店にいると安く売られます。
また、飼いきれなくて、譲渡をしたがる飼い主さんもいます。
どうすれば皆、終生飼育ができるのか?
そんなことばかり考えている自分がいます。
ニュースを知らないからわからないですがね。
改めて、版画の種類がこんなにもあることを知りました。
今は印刷機がありますが、昔はこのような版画の登場で、多くの情報を人に伝えられるようになったという歴史もあります。
「多くの人に情報届ける」ことを版画は担っています。
グッズ売り場にあった、こちらの缶バッチに貼ってあるマスキングテープ、カラフトフクロウに見えるのは私だけでしょうか?
畦地 梅太郎
(1902-1999)
山の風景や、山男の作品で知られる。
1点フクロウの缶バッジがあったので購入しました。
新しいタイプの美術館で、新鮮でした。
今後も版画に興味を持ち、さまざまな作品や作者を知りたいと強く思いました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。