slowly life 〜読書、美術館巡り、ワイン、コーヒー〜

気ままに日頃考えていることを文章にまとめるブログ。

認知バイアス事典 情報学 利用可能性ヒューリスティック 生存者バイアス 限定合理性 ウーズル効果 グーグル効果 第三者効果 敵対的メディア認知 意地悪世界症候群 どこでも効果 クラスター錯視 カテゴリーサイズバイアス 単位バイアス 比率バイアス 目立ちバイアス 理解レベル効果 回答バイアス ナンセンスな数式効果 計測効果 観察者効果 素朴実在論



最後、情報学系のバイアス!

ピンと来ないものも多かったが今後人生が進むに連れて体感して実感がわくものもあるかもなぁ。


利用可能性ヒューリスティック

自分がよく見てきたもの、印象に残っているもの、アクセスしやすい情報を基準にして、意思決定や判断を行うこと。


自分の経験ばかりを重視した偏った判断

夫婦喧嘩に起こりやすい。

家のためにやってあげてるという自己評価、それぞれで感じ方が違う。

客観的な分量ではなくて感覚を基準に判断するため喧嘩が勃発する。

これ!今の私たちの課題!



生存者バイアス

ある対象について、失敗した事例ではなく、成功した一部の事例についてのみ着目し、それを基準として判断をしてしまうこと。


この言葉は結構有名だと思う。

受験の合格体験記がまさにそう。

成功しなかった人のやり方をみて、そこに修正を加えるやり方をしたくても、内容は表に出てこない。

失敗こそ記録して公開しようかな。。。なんて思えてくる。



限定合理性

人が合理的に意思決定しようとしても、限られた合理性しか持てないこと。


過去の歴史をふりかえると、合理的でない出来事もたくさんある。

前提に完全に合理的に生きることはできないことを理解すること。



ウーズル効果

証拠や根拠がないにも関わらず、頻繁に言及や引用されることにより、事実であると誤解される現象のこと。


現在のSNSでも嘘の情報があたかも本物のようになる。

書籍の内容を真実として受け入れるのではなく、知識として受け取ることが懸命。



グーグル効果

インターネットの検索エンジンの利用で簡単に収集できる情報について、記憶する能力が低下する現象のこと。

デジタル健忘症ともいう。


紙の辞書を使う方が覚えるかも?!



第三者効果

自分自身よりも他人の方がマスメディアから影響を受けやすいと考える傾向のこと。


特に他人への優越感を持っているほど第三者効果の影響を受けやすい傾向がある。

よく勉強している人、上の立場の人など。



敵対的メディア認知

メディアが、自分の嫌悪する陣営に有利な報道をしていると認知する傾向のこと。



意地悪世界症候群

メディアが伝える暴力的な情報により、実際よりも世間が危険で残酷だと信じ込むこと。


ドゥーマスクローリング

気持ちが落ち込んだ時に、暗いニュースを見続けてしまう行動。


メディアで一見必要のなさそうな、動物動画、芸能人の不倫などを取り上げることは、意地悪世界症候群への配慮かもしれない。



どこでも効果

一見、統計的に意味のある観測結果が偶然生じること。


たまたま特定の条件のデータの頻度が高くなってしまうこと。

例としてヒッグス粒子の証明過程が書かれている。

どこでも効果ではないと証明するために何度も実験を繰り返している。



クラスター錯視

ランダムな現象であるにも関わらず、規則性を見出すこと。


ホットハンド現象

バスケのシュートがずっと決まること。

選手の精神面での影響が関わっている。

完全にランダムではない。



11 カテゴリーサイズバイアス

ある事柄について、同じ確率で起きることでも、数の多い集団の方により発生の期待をしてしまうこと。


学歴社会の説明

学歴社会はカテゴリーサイズバイアスによって本能的に人間に根付いたものであるからともいえる。「望ましい」集団の一員になれば、望ましい資質を備えていると他者に思わせることができるから



12 単位バイアス

1単位としてまとめられているものを最適な分量であると安易に考えること。


多く食べ過ぎちゃう問題。

さらに乗ってる量が違ってもどっちも満足感を味わってしまう。



13 比率バイアス

確率が同じであっても10分の1より1000分の1の方がより可能性が高いと判断すること。


1/10       95/1000   で当たる宝くじ

後者を選ぶ人が多いらしい。


14 目立ちバイアス

目立つ項目や情報に焦点を当て、注意を引かないものは無視すること。


サリエンス 突起、突出、顕著な特徴

目立ちバイアスは政治の場面、環境問題などで、障害となる可能性がある。

このバイアスを利用して、男性用トイレに目標をつけて、そこを目掛けて尿をしてもらうことで、尿こぼれが減ったという事例もある。



15 理解レベル効果

意味のある関連付けによって、より深く理解された情報が覚えやすいこと。


物事を長期記憶にするためには。。。

意味ある関連付けを通して理解することを積み重ねていくと、まったく新しい情報であっても、歳を重ねるにつれて構築した情報のネットの中にひっかかりやすくなる。


おそらく今までまとめたバイアス事典に載っている用語も関連付けをすることで定着していくと思う。

もう少し記憶を定着させたいので、もう一度それぞれのバイアスを一つずつ自分の経験と重ねる作業をしていきたい。



16 回答バイアス

アンケート結果に影響を与えるさまざまな条件や要因。


回答者と無回答者の経験や属性が大きく異なる場合に発生するバイアスのことを、無回答バイアスという。


 中立的な回答バイアスは、極端な回答バイアスの反対で、回答者がすべての質問に対して、中立的な回答をしてしまうバイアスである。これは特に日本、中国、韓国などの東アジア人に多い特性といわれている。


極端な回答バイアスは、回答者が極端な意見を持っていないにもかかわらず、極端な回答をしてしまう特性のことをいう。



17 ナンセンスな数式効果

文の中に数式が入っていると、それが無意味なものであっても権威的に感じてしまうこと。


数学になじみがない場合、無意味な数式に対して批判的な評価はできないことをナンセンスな数式効果という。


人は自分が理解していないものには、それがどの分野であろうと常に感銘を受ける傾向があることが知られており、これをグル効果と呼ぶ。


グル効果の影響を受けやすい謙虚な層と、ダニング=クルーガー効果の影響を受けやすい無知な層が一緒になった場合に起きる対立構造。



18 計測効果

観察するという行為が現象に影響すること。


二重スクリット実験の例が書かれている。

光は粒子なのか波動なのか。

量子学的な振る舞い。

光は粒子であり、同時に波動でもあるように振る舞う。


3種類の光の見方が説明されている。

結論として、私たちが見ているかどうかで、量子はふるまいを変えるのである。これこそが、量子力学において現在も人々を悩まし続ける計測効果だ。


ちょっとわからない。。。



19 観察者効果

観察するという行為が人の行為に影響すること。


誰かに見られている状況で、人の心理や行動が変わることを観察者効果という。


従業員を厳しく監視・管理することをマイクロマネジメントといい、これは従業員の士気や生産性を下げることで問題視されている。


観測が行われる前は潜在的な性質にすぎなかったものが、観測によって歪な形で可視化されるのである。



20 素朴実在論

世界は自分の眼に見えたまま存在しているという考え方。


知覚イメージと実在する世界の間には隔たりがあると考える哲学的な概念を二元論という。


新実在論は、物理的な存在だけでなく、存在しないものとして批判されてきた精神活動や、空想、幻覚の存在さえも認めるとするのである。

認知バイアス事典 統計学  平均による誤謬 アンスコムの数値例 棒グラフの誤用 折れ線グラフの誤用 3Dグラフの誤用 絵グラフの誤用 標本の偏り 自己選択のバイアス 健康労働者効果 バークソン・バイアス 集団比較の誤謬 シンプソン・パラドックス 時系列比較の誤謬 回帰の誤謬 少数の法則 有意差の誤謬 検定の多重性 モンティ・ホール問題 基準率の無視 検察官の誤謬



統計学のバイアス

前半はグラフによる説明が多いけど、スクショを載せるのも良くないので、用語と説明のみになっている。

より専門的で、普段の生活の中で表などを見たりすることがない人にとっては馴染みにくい内容だと思った。

最後の方のものは、あまり理解できない。。。


平均による誤謬

実際の分布は無視して、常に平均値の周辺にデータが多く分布していると思い込んでしまうこと。


給与所得の平均値が際たる例。

平均値550万だとしても、中央値は450万、全体の数として多いのは300-400万の人だったりするグラフがある。



アンスコムの数値例

分布が異なっている複数のデータにおいて平均などの統計量が一致する現象を紹介した例。


数字だけでは読み取れないのでグラフ化して可視化することで見える。

ただ、第三者によって歪められたグラフもあるので注意が必要。



棒グラフの誤用

誤った棒グラフを作成することで、グラフを見たものの判断に影響を与えること。


目盛りの省略などで簡単に誤解を与えられる。


折れ線グラフの誤用

他者に誤解を与える様な折れ線グラフを作成してしまうこと。


3Dグラフの誤用

必要性のない立体的に見せるデザインを加えてグラフを描くこと。


3Dには手前にあるグラフが大きく、奥に位置するほど小さく見える様な視覚的効果がある。

3Dグラフに出会ったときはより注意深くなろう。



絵グラフの誤用

絵グラフを作成するとき、数値とイラストの大きさが対応しないグラフを作成すること。



標本の偏り

調査の対象となる集団から無作為に対象者を選ばないことで調査結果に偏りが生じること。


SNSの回答は偏りがあるのであまり信頼できない。



自己選択バイアス

調査の対象者に協力するか否かの判断を任せた際に生じるバイアス。


世論調査の回答者は、政治に関して興味を持つ人が多い。

興味のない人はそもそも電話に出ない。



健康労働者効果

特定の職種に関連する疾病のリスクを調査するとき、勤務する労働者が一般人よりもリスクが低くなる現象。


その会社に所属しているという時点で(採用の段階で)他の人よりも精神も身体も健康な人が集まっている可能性がある。



バークソン・バイアス

ある2つの変量間の関係を調べる時、実際とは異なる傾向が出てしまう現象。


疫学調査で生じやすいバイアス

喫煙とコロナ感染についても

感染しやすい者が医療従事者だったり、入院している患者だったりして、そもそも喫煙している人が少ない母数で関係を調べることになる。



11 集団間比較の誤謬

性質の異なる集団を、調整することなく同じ基準で比較してしまうこと。


政党A1000万票から1100万票に増えた(10%増加)

政党B100万票から200万票に増えた(2倍増加)

どちらも同じ100万票の増加だが、増加率で見たら政党Bが多くかんじる。

政党Bが大躍進したかの様に見える。



12 シンプソン・パラドックス

ある集団全体の傾向と、その集団をいくつかのグループに分割した時の傾向が異なる現象。


カリフォルニアバークレー校の例

比較的合格率の高い学科Aと学科Bは男性が多く受験しており、合格率の低い学科は女性が多く受験している。


全体と個別の両方を比較することが重要



13 時系列比較の誤謬

異なる時点での比較において、計測されなかった数の存在や調査対象の変化によって正しく比較ができなくなること。


いじめが毎年増えているという統計

いじめの定義が毎年変わること

メディアの注目度

スマホやSNSの普及

などの要因も関わっている。



14 回帰の誤謬

平均への回帰による自然な変動に対して、何らかの要因を結びつけてしまうこと。


平均への回帰 

ある試行において偶然に極端な結果が得られたとき、それ以降の結果では偶然が起こらず平均的な結果が多く得られるようになる現象。


結果に対して直感的に何らかの要因を関連づけようとすると、誤った考えが正しいものだと感じてしまう。


ビギナーズラックは信用しない!!



15 少数の法則

少ないサンプルや試行回数から得られた結果を正しい結果であると考えてしまうこと。


1人の意見やり方を聞いてこれだ!って思って真似することの危険性…



16 有意差の誤謬

統計的仮説検定における有意差について誤った解釈をしてしまうこと。


有意差がないからと言って効果がないのではなく、

効果があるとは言えないという。

効果がないと断定はできない。



17 検定の多重性

複数回の検定を繰り返し行うことで、誤って有意差があると判断する確率が高まってしまうこと。


例を読んでも実感が湧かなかった💦



18 モンティ・ホール問題

確率論における有名な問題の一つ。

直感的に正しいと思う解答が誤った解答になってしまう代表的な例。


モンティ・ホール問題とは、「当てずっぽうで選んだドアが当たりである確率」と「当てずっぽうで選んだ扉が外れである確率」を比べよ、という問題なのである。


これは考えるほどよくわからなくなる問題だけど

自分の直感をあまり信じすぎないようにしようと思う。



19 基準率の無視

前提となる確率的な情報を無視して、わかりやすい情報などに基づいて直感的に判断すること。



20 検察官の誤謬

統計的な推測によって法的な証拠能力を示すとき、誤った確率的な解釈をすること。


過去のDNAの精度の甘さのせいで冤罪となることもあった。(1990年の足利市の事件が例として挙げられている)




認知バイアス事典 行動経済学② フレーミング効果 選択肢過剰 ピークエンドの法則 極端性の回避 ハウスマネー効果 符号効果 デフォルト効果 無料の力 貨幣錯覚 確率加重関数



行動経済学編続き!!!


認知バイアス事典 行動経済学① アンカリング サンクコストの誤謬 メンタルアカウンティング 自信過剰 ピア効果 後知恵バイアス 現在バイアス 損失回避性 確実性効果 社会規範 - slowly life 〜読書、美術館巡り、ワイン、コーヒー〜




フレーミング効果
同じ情報、結果、内容であっても、伝え方や質問表現を変えることで受けての判断に影響すること。


フレーミングの罠に引っかからないように。。。。
例えば、家を購入した時、月間5000円でオプションをつけられると言う言葉。
35年ローンの中の一部であり、結果210万円の支出になる。
金銭感覚が麻痺しやすい高額なものの購入の際、フレーミングにハマりやすい様な気がする。



選択肢過剰
選択肢が豊富であるほど、最適なものが選べると考えるが、実際は選ぶことができない、あるいは困惑する傾向。


選択肢が多いことを良いことだと思わないこと。
選択に迷わないためには専門知識をつける必要がある。



ピークエンドの法則
過去の出来事を評価する際に、途中経過よりも絶頂と最後の印象によって決めてしまうこと。


終わりよければ全てよしの現象。
この法則で言えば、苦痛の方を最初に持ってった方が良いのかなぁなんて。



極端性の回避
極端な物を選んで後悔したくないため、中庸な選択肢を選ぶ傾向。


松竹梅の竹を選ぶ。
企業側もそれを知っているので一番売りたい物を竹の位置に持っていくことがある。



ハウスマネー効果
不労所得や臨時収入は、自分で稼いだ収入と比べて支出されやすいこと。


投資をやっているが、稼いだからといって、無駄遣いするのはやめようと思う。



符号効果
将来に受け取れる報酬に対してはせっかちになるが、損失にはそれほどせっかちにならないことz。


この効果はある人とない人がいて、ない人は将来発生する金銭または健康が減少あるいは悪化することを軽視するため、負債や肥満、喫煙習慣が高い傾向がある。



デフォルト効果
複雑な選択や状況は頭を使うので、最初の設定の状況のままで済ませようとする傾向。


何かの決定の際、このままでいいやってやり進めることは確かにある。
携帯ショップの端末購入時にやたら付く有料アプリも(期間限定無料と名打つ)デフォルト効果?



無料の力
金銭的支出がないことで、商品やサービスがより魅力的に感じること。


タダより高いものはない!!!



貨幣錯覚
物価変動を考慮せず、目先の賃金上昇などの名目価値に反応した経済活動。実質価値よりも名目価値に影響を受けること。


昨今の物価上昇。
私の会社でもそれに合わせて賃上げが行われてたが、まぁ、コストも上がったので生活は変わらずという感じ。
政治的に税金を減らして…的な政策を掲げる政党もあるなぁ。
実質計算したらどっちがお得なのだろうか。



確率加重関数
提示された確率を、主観的な確率に変換する式(関数)。一般的に低い確率は高く、高い確率は低く感じる傾向がある。


行動経済学の基本を見てきたけど、その場で気づけるかはわからない。
5年前家を購入した時も、沢山の仕掛けがあったなぁと思い出した。