マティス展 東京上野 東京都美術館
2023年8月、東京都美術館で開催されているマティス展へ行ってきました。
マティスは、ピカソ、マルセル・デュサンと並び、20世紀美術に最も影響を与えた芸術家の一人と言われています。
20世紀を代表する芸術家、恥ずかしながら私はピカソの名前しか知らなかったです。
マティス展に行こうと思ったきっかけは、NHKの日曜美術館をみたからです。
説明されないと、良さを理解できないと言いましょうか、うーんと悩みながら見る作品も何点かありました。
美術の知識を増やすと様々なことに気づき、好きになるのかもしれないです。
マティスは「フォーヴィスム(野獣派)」という活動もしていましたが3年ほどしか続かなかったようです。
フォービズムの表現は、ルネサンス以降の伝統である写実主義とは決別し、目に映る色彩ではなく、心が感じる色彩を描いています。
その時期の絵に関しては賛否の分かれるような絵が多いように感じました。
立体的ではなく、色がベタっと塗られたような印象を持ちました。
現在の私にはあまり理解できない絵です。
心で感じた色彩、観察者側も、画家の気持ちになって作品を観る必要があります。
「自身の感情を独自の色彩感覚で描いた作品」
晩年の切り絵作品は、色そのものと向き合って作品を仕上げて行ったそうな。
この時期の単純化された絵、私は好きです。
マティス展のことを知ったのは、NHKの日曜日美術館という番組の特集でした。
好きな芸術家会田誠も出ており、色々語っており、ふむふむと思いました。
初めてみたのはニューヨークの近代美術館だとか。
ダンスという絵
この絵を私はみたことがあります。
もしかしたらNYで本物を見たのかもしれないです。
ダンスに関する絵がたくさんあること、
ピカソまでも似たような構図で描いていること
驚きました。
当時の時代背景と、マティス自身が語った言葉と共に解説されたこのテレビ番組で、少しずつマティスの魅力に気付かされます。
大病を患った時期のこと、その後、切り絵で作品を作り続けたこと、集大成とも言える、南仏にあるロザリオ礼拝堂を作りあげたこと、行った業績と美術界に与えた影響力のことを考えると偉大だと思わざる負えないです。
美術館には多種多様な人が訪れます。
やはり三代巨匠の中の1人であるマティスは日本でも大人気。
平日の昼間なのにたくさんの人が居ました。
マティスを大好きだという人の会話を聞いていると、マティスの人物像をよく調べた上で作品を見ているんだなぁっと感心しました。
作品を気に入ってから入ったのか、歴史的に偉大な人だから気になったのか、どっちの人が多いのでしょう。
何度も見ているうちに好きになるっていうパターンもあります。
現時点で私は、いまいちよくわからないという感想を持ちましたが、感性は変わって行くもの。
また別の機会でマティスと向き合った時どのような感情が芽生えるのか楽しみです。
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