slowly life 〜読書、美術館巡り、ワイン、コーヒー〜

気ままに日頃考えていることを文章にまとめるブログ。

キュビスム展 国立西洋美術館

キュビスム展 国立西洋美術館



NHKの日曜美術館でも取り上げられており、会期終了も間近なためか、非常に混んでいた。


キュビスムとは

伝統的な遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、幾何学的な形によって画面を構成する試み。

「一つの対象を固定した単一の視点で描くのではなく、複数の視点から見たイメージを、一枚の絵の中に集約し表現しよう」

印象としてはカクカクしている、変な場所に変な物があるという感じ。

1908年のジョルジュ・ブラックの風景画がキュビズムの出発と言われている。


「キュビズム」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説 | thisismedia


色々な絵を見ていこう。


ギターを持つ女性 

ジョルジュ・ブラック 1913年



ギターを持つ男性

ジョルジュ・ブラック 1914年


同じギターを持つというタイトルで男女変えたもの。

さてどこに女性らしさや男性らしさがみられるだろう?

女性の方は厚い唇が印象的。

男性に関しては私は男性らしさを感じられない。

同名で何枚か作品がある。


ジョルジュ・ブラック

1882年5月13日 – 1963年8月31日

フランス エクスアンプロバンス

当初はクロード・モネやルノワールと共に印象派のグループの一員として活動していた。

ポスト印象派セザンヌの影響を受ける。




キュビズムの風景 

マルクシャガール 1919年



白い襟のベラ

マルクシャガール 1917年



マルク・シャガール

1887年7月7日ー1985年3月28日

ロシア(現在のベラルーシ)

生涯、妻ベラを愛した

「愛の画家」「色彩の魔術師」とも呼ばれている。


シャガールは何派?

結局調べててよくわからなかった。

シュルレアリスム要素も見られるが、本人はそう言われるのを嫌ってたそうだ。

キュビズム的な絵も多く描いており、そこに関しては意識的だったそうだ。



パリ市

ロベール・ドローネー 1910-1912年

展覧会でも目玉作品

大きすぎて写真撮れなかったからスクショ

色彩を大事にしていた画家



ロベール・ドローネー

1885年4月12日ー1941年10月25日

フランス パリ

1912年にはキュビスムを脱している。(結構早い時期)



無題

エレーヌ・エッティンゲン 1920年



エレーヌ・エッティンゲン

1887-1950年

Wikipediaもなくてネットにあまり情報がない?!

気に入ったのでポストカードを購入。



サロン・キュビスト

美術史のサロンキュービズム

"キュビズムの様子や、それを「スタイル」と呼ぶようになりました。 サロンキュービズムはキュービズムというラベルを喜んで受け入れ、議論の余地のあるアヴァンギャルドなアートを「ブランド化」するためにそれを使用しました。"


現代のファッションでもキュビズム的な物をちらほら見かける。

今でも前衛的で、なんだか惹かれる。

意識的にキュビズムをブランド化したことがうかがえる。

キュビスムは起爆剤であり現在の現代アートにつながると言われている。


キュビズムは「多視点を2次元空間に閉じ込める」試みだなぁって思っている。

ただ、2次元なだけでなく、コラージュを使い、様々な物を貼り付けている。

中学の時の美術の授業で、コラージュの課題が一番楽しくて成績も良かったことを思い出した。


キュビズムといえばピカソの名前しか知らなかったけど、今回様々な作家を知れて良かった。


常設展の方もブログ記事にまとめる予定。