slowly life 〜読書、美術館巡り、ワイン、コーヒー〜

気ままに日頃考えていることを文章にまとめるブログ。

映画 ウェルカムトゥダリ  サルヴァドール・ダリ

2023年9月より公開
画家 サルヴァドール・ダリについての映画を鑑賞した。




原名 DALI LAND



中学生の頃、広島県立美術館の常設展で「ヴィーナスの夢」を見てからすごく好きになったことを覚えている。

1939年の作品
特徴的な、溶ける時計も描かれている。
サイズは243.8×487.6cmとかなり大きな作品だ。
もしかしたら中学生より前にも見ていたのかもしれないが、この絵が頭から離れず、美術館に行く度、いつも魅入っていた。


サルヴァドール・ダリ
1904-1989年 スペイン カタルーニャ地方 フィゲーラス
ガラとの出会いは1929年夏、1934年に結婚。
1982年にガラ死去。


一生涯を共にしたガラとダリ。
私が読む本では仲睦まじい感じで紹介されているものもあったが、実際の関係性は、共依存状態なイメージ。
映画でもお互いの関係を保つために、お互いが妥協、目を瞑っている感じが描かれている。

お互いにミューズ(愛人)が存在する。

それでもお互いを必要としている。

ダリにとっては精神的、創作意欲の要。

ガラにとってはもしかしたらただのサイフ?!


映画では主に、ガラと出会った時期である1929年頃と、1970年代の晩年の創作時、1984年の火事があった時期が描かれていた。
主人公は画商。
個展のために、ダリに制作させるために、お手伝いしていた若者「ジェームズ」を中心に物語が展開する。
タイトルとなってる「DALI LAND」
パーティー好きだったダリの様子が見られる。
ダリを取り囲む、多才なアーティストたち。
パーティーにはアメリカの有名ロッカー「アリス・クーパー」がいたり、
ガラの愛人として、ジーザスクライストスーパースターの主人公をやっていた、テッド・ニーリーなどもいた。
他、ダリのミューズとしては、トランスジェンダーのアマンダが登場した。
当時のLGBTQたちは、ゲイパレードを行ったり、活動をしている人たちもそれなりにいた。
NYCのLGBTが歩んできた歴史 | HEAPS
私の好きなドラマPOSEは1980年代のようだ。
ダリが、トランスジェンダーに興味を持つというのは、なんだかうなづける。


映画を見て懐かしくなってジーザスクライストスーパースターのサントラをずっと聴いている。

私が学生時代の時に好きだったものを色々思い出している。


ダリ好きの人は、一度見てもらいたい。

いや、ダリ好きじゃなくとも見てもらいたい。

2度と見ることはない映画になりそうだけど。