第2001回 定期公演Aプログラム | NHK交響楽団

近代フランス音楽の、「バレエ上演された」管弦楽曲の特集。まずはジョルジュ・ビゼー(1838~1875)最期の傑作《カルメン》。スペイン情緒あふれるこの歌劇は、一時期バレエを挿入して人気を得たこともあり、バレエとの相性が良い。続くモーリス・ラヴェル(1875~1937)の《マ・メール・ロワ》は、バレエが興隆した17~18世紀フランスのお伽話(とぎばなし)の世界に繫がる。最後は、同じくラヴェルによる管弦楽のための舞踊詩、《ラ・ヴァルス》。ウィーンの宮殿で繰り広げられる幻想的な「バレエの肖像画」(ディアギレフの言)である。(田崎直美)

https://www.nhkso.or.jp/concert/202401A.html?pdate=20240113